まず、身支度から気を付けて。
みずみずしい新芽がもっとも嫌う、匂いをさせないこと!!
香水、ハンドクリームなどはもちろんだめ、石鹸の残り香も新芽に付けたら大変です。
流水で、手を綺麗に、綺麗に洗ってから始めます。
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カンレイシャをめくっては摘み、めくっては摘みの繰り返しです。
覆いをしていた新芽をいきなり強い日に当ててはかわいそう、
隣の人とくっついたまま、少しずつ横にずれながら、摘んでいきます。
長い行列が少しずつ進んでいきます。
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人差し指と親指の腹で、優しく折り摘みします。
柔らかい茎なので、そっと傾けてやるだけで摘み取れます。
決して爪など立てないように!!爪跡を付けてしまうと、そこから傷みが進んでしまいます。 |
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各々、実物大新芽のカードを見ながら摘んでいきます。
これと、いちいち照らし合わせながら、最上級の芽を選んでは摘んでいきます。
究極のお茶を作るには、まず、究極の新芽から、です。
一芯二葉摘み、長さにしてわずか5、6pくらい。
手のひらにのせると、ほら、こんなにかわいらしい新芽です。 |
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30分かけても、茶びくの底に一並べ程度しか摘めません。
このくらいで、すぐに大きなかごに移しかえ、茶工場に行くまでの間、日陰に置いておきます。
茶びくいっぱいに摘むと、下の葉が重みでやられてしまいます。
摘んでいる最中も、回収班が見回っては、摘んだ葉を回収していきます。 |
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これが摘んだ葉、触るのにも迷うほど、
柔らかくて、輝いています。 |
これができあがった荒茶、通常の3倍もの時間をかけて仕上げました。針のようです。
もえぎ色の新芽ほど、色、艶が濃くなります。
黒光りしています。
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10アールの茶園、60人で1日かけて摘んでも、わずか70s、大変貴重なお茶です。
本来なら、400sは穫れるところです。なんとも、もったいないような・・・。
でも、こんなお茶も作ってみたくなるもんなんです。
満足いくものができて、本当に嬉しいです。
みなさん、ご協力本当にありがとうございました。
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